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【カーボンニュートラルの一環】聞いたことがありますか?GX(グリーントランスフォーメーション)

2023/02/08

環境省では、化石燃料中心の経済や産業構造をクリーンエネルギーに移行させるためにGX=グリーントランスメーションとよばれる経済社会システムの変革実行を目指しています。

GX(グリーントランスフォーメーション)とは?

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、地球温暖化や環境破壊、気候変動などを引き起こす温室効果ガスの排出を削減し、環境改善と共に経済社会システムの改革を行う対策です。
環境を表す「グリーン」と、変革を表す「トランスフォーメーション」が組み合わさった造語です。
世界中の企業がこの対策に取り組んでおり、経済産業省も2050年までに温室効果ガスの排出量を0にする※カーボンニュートラルを目指しています。
※カーボンニュートラル…二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量に対し、森林管理などによる吸収量を均衡させ、実質的に「排出ゼロ」にすること

環境省の説明
つまりグリーントランスフォーメーションは、このカーボンニュートラルによる環境の保護に加え、経済の成長をも両立する取り組みを指します。

GX実現のための取り組み

グリーントランスフォーメーションを実現させるために次のような取り組みが進まられています。

●グリーンディール

環境保全・再生可能エネルギーなどの産業分野に大規模な投資を行い、新たな雇用を創出し、経済活性化を目指す政策。従来の道路・ダム建設などの公共事業ではなく、環境対策に資するビジネスに投資することで、気候変動対策など環境問題への取り組みを通じ経済再生・活性化を図る。太陽光・風力・バイオマスなど再生可能エネルギーの利用拡大、電気自動車・燃料電池自動車などの次世代自動車の開発・普及など、種々の取り組みが各国で行われている。この名称は世界大恐慌時に米国ルーズベルト大統領が行ったニューディール政策に由来する。なかでも欧州連合(EU)は、2019年12月に「欧州グリーンディール」(EGD)を公表し、これを自然と調和した経済活動を行い、人々の厚生の向上を図るとともに、温室効果ガス(GHG)排出量を削減(2030年に55%削減、2050年に実質排出ゼロ)し、雇用創出とイノベーションを促進する成長戦略としている。その財源として、2020年7月、EU首脳会議は、次世代EU復興基金の設立に合意し、通常予算とは別に7500億ユーロ(約92兆円)を市場から共同債発行により調達し、その「少なくとも30%」は気候変動に充当予定である。具体的事業には、再生可能エネルギー、省エネ、水素などクリーン・エネルギーへ、電気自動車の普及、農業の持続可能性向上措置などが盛り込まれている。(出展:一般財団法人環境イノベーション情報機構)

一言でいえば、再生可能エネルギーや環境保全などの産業分野に、大規模な投資をおこなうことで新たな雇用を増やすことで経済活性化を進める政策のことをいいます


GXリーグ

GXリーグとは、GX(グリーントランスフォーメーション)に取り組む企業群が一体となり、経済社会を変革するために議論したり市場を創造したりする場を指します。
具体的には、炭素の排出量削減への取り組みや、目標達成のための排出量取引などをおこないます。排出量の多い業種企業のほか、小売や金融機関など440社が賛同しています。
「リーダーシップ」をコンセプトとし、2050年のあるべき社会・企業像の実現をリードする未来企業の集合体を目標としています。CO2排出削減に貢献しつつ、外部から正当に評価され、成長できる社会(経済と環境や社会の好循環)作りを目指しています。


 

●サステナブルファイナンス

サステナブルファイナンスとは、持続可能な社会と地球を実現するための金融のことです。金融庁ではサステナブルファイナンス有権者会議を設置することで、企業開示の充実や金融機関の機能発揮などの取り組みをしています。

GXが注目されている理由

●地球温暖化の深刻化

大気汚染や海洋汚染などの環境破壊が進み、地球温暖化による気候変動や海面上昇が進むと、人間社会に大きな悪影響を及ぼします。
近年では世界各国で、洪水・干ばつ・竜巻・山火事といった異常気象や自然災害が多発しており、これらが人々の生活に与える影響は深刻です。
経済社会が発展していくためには、このGXによる地球環境の改善・保持が必要不可欠な状態です。

●日本国内でも宣言
日本国内でも2020年10月に菅首相が所信表明演説で、2050年までのカーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言しました。
2022年6月には岸田首相が「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」 の中で、GXを「重点投資分野」の1つに位置付けました。

●世界的に脱炭素化

日本に限らずEUやアメリカ、中国などの世界約120ヶ国以上が2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指しています。

企業がGXに取り組むメリット

●コストの削減に繋がる

自社の生産活動に必要なエネルギーを再生可能エネルギーに置き換えることで、これまで他社から購入していたエネルギーを自社で賄えるようになり、コストの削減に繋げることが可能になるのです。
光熱費や燃料費の低減は、企業にとって大きなメリットになるでしょう。

●企業のブランディング向上

環境問題に真剣に取り組んでいる姿勢を示すことで、企業ブランディングの向上が期待できます。
現在、環境問題や課題は、思っている以上の進んでおり、解決に注力しようという風が吹いています。
そのため、環境問題に取り組む姿勢をアピールすることで、企業ブランディングの向上に繋がります。
また転職活動をしている求職者にいい印象を与えることができ、優秀な人材確保にも繋がる可能性にも。
そして資金調達に関しても、効果的になります。


 

数年後、十数年後の地球の未来をさせるために必要不可欠なアクションであるカーボンニュートラルです。
カーボンニュートラルやグリーントランスフォーメーションなどの情報にしっかり耳を傾けて対応していきましょう。

運営会社情報

株式会社新出光ファシリティーズ
URL:https://if.idex.co.jp/
【事業コンセプト】
「新エネルギー・省エネ・スマートエネルギー」関連事業について、
調査・計画・シミュレーション・設計・施工・メンテナンスまでの一貫したサービスを、
お客様や各種メーカー様の立場になって、責任を持って提供いたします。